1クール目前半初日

腕に点滴をつながれたまま、あまり眠れず朝を迎える。

1時間に200mlの輸液をされてるもんだから夜中だろうと関係なししにトイレに行きたくなる。

 

点滴量をコントロールする機械は揺れに敏感みたいで少しの移動でもアラームが鳴る。

ベッドから起きても鳴る。移動するのにも鳴る。腕を動かすのも鳴る。

点滴チューブに気泡が入るたび鳴るのでその都度看護婦さんを呼びチューブ内の気泡を抜いてもらう。夜中だと看護婦さんの人数も少ないのでなかなかアラームが鳴り止まない。

4人部屋で夜中にすごく気を使ってしまう。

 

そんなこんなでほぼ眠れない夜を過ごして迎えた初抗癌剤の日の朝。

 

朝食はパン、ヨーグルト、温野菜、牛乳

 

これで一食350円かぁ。と思いながら食べる。

食事前にイメンドカプセルを飲みその後、痛み止め痺れ軽減の薬を飲んでしばらくしてから小児科の先生登場。

「今日から頑張ってください」との言葉をもらい立ち去っていく。

 

看護婦さんが登場。朝の体重測定。

入院時はコルセット装着にて体重が57キロ

朝になると体重が58キロ

 

増えている??水分があまり体外に出ていないみたい。もっとオシッコをバンバン出しましょうと。狙って出せるなら出したいさ、、、

 

 

看護婦さんが顔に溶接する時につけるような仮面を被りガウンを着て登場。これから抗癌剤を入れるらしい。皮膚とかについたり飛び散ったりしない様に防御してるらしい。皮膚に当たるとただれたり、目とかに入ると最悪失明すると。

てか、そんな危険なものを今から体に入れられるのかと思うと正直ビビる。

 

看護婦さんがやたら自分の鎖骨あたりを触り何かを探してる。

どうやら長期の抗癌剤治療の患者は鎖骨周囲にポートと呼ばれる点滴を入れやすくするものを埋め込むのが普通らしく、自分にもポートを埋め込んでるんだと思っていたらしい。ポートを埋め込んだらそこから点滴をポチッと入れたら済むのでとても楽だと。毎回毎回注射をしなくて済むそうで医療従事者にも患者にも優しいと。

 

あれあれ??自分にはやってくれなかったぞ??腕の点滴から入れるみたいだぞ?どうなってるんだ??