抗癌剤なしでの入院
抗癌剤なしでの入院。
抗生剤の点滴をひたすら一日中打って体の回復を待つ。
症状的には何にも無くただひたすら検温時に熱が出るだけ。
ずっと寝ていると体力が低下するので何も無い時は点滴を付けながら病院内を歩いて体力低下の防止に努める。
点滴をしているので時折血流の逆流が起こる。
点滴チューブが点滴の輸液じゃなくて自分の血で赤く染まる。
厄介なのが点滴チューブの中間地点にフィルターなるものが付いている。。このフィルターも自分の血で染まっていくので最終的には看護婦さんにフィルターごと点滴チューブの入れ替えをお願いしないといけない。
あまり看護婦さんに負担をかけたく無いので点滴チューブ逆流事件があった次の日からは大人しく自室ベッドで毎日を過ごす羽目に。
全くナンギなことになったもんだ。
この頃から寝起きに枕を見ると抜け毛が増えているような気がして来た。
基本的にあまり枕を使うことはなく、自分で持って来たハンドタオルを枕代わりにして過ごしていた。
ふとタオルを見ると抜け毛が凄いことに気づき試しに右側の側頭部の髪の毛をつまみちょっと引っ張ってみた。
すると、簡単にズボッと摘んだ箇所が抜けてしまった。
髪の毛が引っ張られて痛いと感じることなく。
最初の抗がん剤治療から約3週間。
脱毛症状が現れて来た。
こうなると脱毛スピードは早く、横になって寝ているとベッドに触れた部分が根こそぎ髪の毛が抜けている。
元々坊主頭に抵抗がなく自宅でもマイバリカンで三週間に1度髪の毛をセルフカットしていたので奥さんにマイバリカンを持って来てもらうことにした。
3ミリ、6ミリとその時々の気分で長さを調整していたが本日は5厘刈りに。
コルセットをしているんで体をちゃんと曲げれないので看護婦さんに手伝ってもらいながら洗髪するところで髪の毛をカットした。
若干髪の毛は残っているが生毛程度に。
スッとしたが寒い。季節は12月に入ろうとしている。
帽子を購入しないとな、、、